【NASを真剣に考える2015 】第二回 NASキットのメーカーを調べてみる

 Skylakeが発売して全くもって盛り上がりを見せない私の自作パソコン熱、最近ではNASに興味を持ち始めてたら、Twitterのフォロワーさん見てたらNAS買ったり興味を持ってる人がいるので、勝手に「2015年はNAS需要来るのか!」と思ったり。

 今回はNASキットを発売しているメーカーの生い立ちや機能・価格面を調べてみます。

今回はあくまでもNASキット

 NASの購入・運用方法は主に2通りあり、「自分で選んだHDD」を搭載するためのNASキット。もう一つは「HDDがセットされた状態」のNAS。
 今回、私の物欲は自作に寄ってるので、せめてHDDは自分で選びたい!そこで調べるのはNASキットとなり、国内メーカーのIODATAやバッファローについては最後にちょっと触れる程度になり、海外メーカーの話になってしまいます。

 各メーカー共にストレージだけではなくアプリケーションによる拡張する事ができるが、それぞれ方向性が違うのが面白い。

QNAP

TAS-x68_main
 NASメーカーとしては最大手とも呼べるのがQNAP。SATAもホットスワップも対応したのはここが最初。実績と信頼性が一番高い台湾メーカー。
 多種多様なモデルを出しているが、「ホーム&SOHO」「中小企業」「大企業」と商品が整理されているのでとてもわかり易い。「ホーム&SOHO」ではスマートフォンなどでも使われるARM CPUからIntel Celeron DualCore CPUまでが揃っている。「中小企業」ではIntel Celeron QuadCoreからIntel Core i7までとなるが個人用として買う値段ではなくなる。

 OSはQTS 4で「セキュリティ・マネジメント」サービスとユーザーがそれぞれのサービスを使いやすいUIにするアプリケーションで構成される。デスクトップ上に全てのアプリケーションのアイコンが並んでいる。ステータス画面はそれぞれウインドウが出てくるので、既存のWindows/Macユーザーにも親しみやすい。
 Windows・mac・スマートフォンのインターネットブラウザが、そのままQTSのデスクトップとなる。

【リンク】『ターボ NAS』管理画面デモページ

NETGEAR

storage_top
 NAS屋さんとしてより、スイッチ・ネットワーク機器のアメリカ企業としての認知度が高いNETGEAR、そこそこ安価で高速通信が可能なので私も使っている一人です。NASメーカーとしては中堅メーカーです。
 NASのモデルは少ないもののすみ分けはできている。ホーム向け「ReadyNAS」が通常のNAS、ビジネス向け「ReadyNAS デスクトップ」ではHDMI端子がついており外部ディスプレイ出力も可能となっている。

 OSはReadyNAS OS6でUIはスイッチ・ネットワーク機器メーカーっぽい作り。こちらもインターネットブラウザからになるが、どうみてもブロードバンドルーターのWeb設定画面っぽい。
 ReadyNAS OS6もアプリケーションの追加が可能になっており、トップ画面にインストールしたアプリケーションのアイコンが表示されるので困ることは無いと思います。
 逆にNASだけのシステム画面での機器状態・アプリケーション有効化の管理は一番見やすいです。

【リンク】『ReadyNAS OS6』管理画面デモページ

Synology

Synology
 Synologyはかなり古いNASメーカーでQNAPより歴史が長い台湾メーカー。他の会社から比べるとやや安価だが、機能面で劣っているわけではなく外装の差ですかね。
 ただ、NAS一本と言っていい程NAS屋さんなのでQNAPと比べられることがしばし。
 NASの種類も豊富で「XS/XS+」、「Plus」、「Value」、「J」の4シリーズ展開。
 一番安いJシリーズと他のシリーズとの違いは拡張ユニットでHDDを増やせるか、iSCSI LUNクローンの有無程度となっている。

 OSはDiskStation ManagerでQNAP同様にインターネットブラウザがデスクトップになる管理画面になっている。

 残念なのはこのメーカーはインターネット上で管理画面のデモを用意せず動画だけなので操作面でどうなのかはいまいちわからない。

ASUSTOR

AS3104T_CPU
 ASUSTORは今回紹介するNASメーカーとしては凄い若く2011年とまだ4年目。ただQNAPのようなモデルが多い。
 というのも台湾大手のPCマザーボードメーカーの「ASUSTek」とシリコンストレージメーカーの「A-DATA」が出資し、Synology、QNAPなどをのエンジニアを引っこ抜いてるようです。
 ASUSとIntelの繋がりが長いのでCPUはコストの高いIntelが使われるがそこまで値段が上がっていない。

 OSはADMでQNAPやSynologyと同じようにインターネットブラウザから使えるデスクトップになっています。

【リンク】『ADM』管理画面デモページ

基本機能で比べるNAS

QNAP NETGEAR Synology ASUSTOR
OS QTS 4 ReadyNAS OS6 DSM5 ADM 2
UI デスクトップUI Web管理ページ デスクトップUI デスクトップUI
RAIDソフト RAID X-RAID2 SynologyハイブリッドRAID RAID
HDD追加自動拡張
RAIDレベル変更
 Bit rot保護

 基本性能にはほぼ変わりがなく、NETGEARにBit Rot保護がされる。Bit Rot保護はHDD上の磁気記録がアクセスされなくなると磁気が弱まり読み取れなくなる恐れのあるデータを検知してコピーしてくれる機能。
 ストレージに関してはすべてのメーカーがソフトウェアRAIDになっており、JBOD,RAID 0,RAID 1,RAID 5,RAID 6,RAID 10に対応。

 NETGEAR『X-RAID2』とSynology『SynologyハイブリッドRAID』は自社独自のRAIDでHDDの差し込まれてる枚数でRAID1,RAID 5,RAID 6を自動で切り替えてくれる。だが、名前がついてないだけで、ここまではQNAP・ASUSTORも対応している。RAID技術では『SynologyハイブリッドRAID』が頭一つ出てる感じです。
 RAIDを組むときは一番小さいHDDの容量に合わせてHDDの使用領域が決まってしまうので基本的には同一容量のHDDを用意する必要があります。その後大容量HDDに交換すれば同期が始まるが、すべて大容量HDDに交換するまで領域拡張が出来ません。
 SHR技術だけは容量を気にせずにHDDを挿せる。もちろん小さい容量のボリュームにすべてのHDDの使用領域が合わせられるが、未使用の容量を小さいボリュームとして認識しそれぞれをRAIDで更に組む。

【リンク】SynologyハイブリッドRAID解説ページ

付加機能で比べるNAS

 しかしホームユースとして考えるとNASだけではダメ!更なる付加機能が欲しい!
 ここになると一気にメーカーのそれぞれの特色が出てくる。

QNAP NETGEAR Synology ASUSTOR
DLNA
AirPlay
itunesサーバ-
 ビデオ自動変換
リアルタイム変換
HDMIコンテンツ配信
4Kビデオ再生
USB-DAC対応
監視カメラシステム

 付加機能ではASUSTORが国内では未発売のモデルで4K動画をHDMIから出力できるようにしているようです。またUSB-DACを接続してDSDのハイレゾを直接再生出来るように「Hi-Res Player」をインストールすればNASから直接USB-DACにデータが流れるので容量の心配がなくなる。
 QNAPはUSB-DAC特化・4K HDMI出力特化したモデルがあるが少ない。。Synologyの4Kビデオ再生は4K Ultra HD ビデオを変換したものをDLNAで配信する形になるようです。

 NASしか興味なかったのですが、各社の監視カメラシステムがかなり凝ってて驚きました。動体検知・指定範囲の物が無くなったり、逆に不審物が置かれた時・カメラ隠されるとエラー警告などなかなか…。防犯カメラが高いので実際には構築しないですがやってみたいなぁ…。

HDD取り付けるのすらめんどくさい!

 もはやNASキットなんて知らん!最初からセット!!という方もいると思います。上記の会社も標準搭載モデルがありますが、標準搭載モデルになると途端に国内メーカーがずらずら出てきます。
 IODATAとバッファローの二社がほとんどです。この場合どちらを選ぶかと悩むと思いますがズバリIODATAにしておきましょう。
 IODATAはHDDメーカーのWestern Digital製、バッファローのHDDメーカーはSeagate製。どちらがマシかと考えるとWestern Digitalの方に軍配があがる。IODATAはWestern DigitalのNAS向けである「WD RED」のHDDを搭載しており24時間稼働に対応できるようになっています。静かなのはSeagate、壊れにくいのはWDという感じです。

 今まで使ってきたHDDメーカーの中で一番信用していないのがSeagateであり、パソコン周辺機器で一番信用していないのがバッファローな自分としては、その2社が組み合わさったNASはおすすめしないというだけですけど。
 HGST(日立)がWDに吸収されてしまい、今となってはどのHDDメーカーにするか非常に悩みどころです。

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