第五回 個人NASにWD Redは不要!?HDDを比較してみる【NASを真剣に考える2015 】

 ちゃんと連載しているのは珍しい当ブログですが、第五回目となる今回はNASに使うHDDについてです。私の現状はまだNASキットもあるし自分でLinuxでの構築の両方を考えており、Linuxでの構築テスト中なのでまだ実際に買うまでは時間がかかりますので、記憶するための装置『HDD』について調べたいと思います。
 HDDはピンからキリまであり、私は自作パソコンも昔からやっており、今はもう無いメーカーも含めてかなりのメーカーを買いました。近年ではHGST(日立 グローバル ストレージ テクノロジーズ)のHDDを愛用していましたがWestern Digitalに買収されてしまい、久しぶりの無から選択になりました。
 SAS接続のHDDがサーバー向けというのはわかるのですがSATA接続の物でもサーバー向けを謳っている物もあり、大容量で安いHDDを選ぶか中程度の容量で信頼性を重視するかの分岐点に立たされています。
 今回はHDDメーカーの至極個人的な見解とHDD使うサーバー屋さんの世界を見て決めていきます。


HGSTが無い!WD Redが鉄板?

 HDD選びは本当に悩ましく、データが飛ぶ・異音がする・無駄に高いの3点でいつも悩まされています。信頼をおいていたHGSTもWestern Digitalに買収され、高級機種の名前だけは残っているようです。
 そうするとHGSTの買収元であるWestern Digital製の鉄板を選べば良いのかな?と思ったのですが、これがややこしく大きく4種類に別れており、「NAS向け!」としっかり書いているRedシリーズがどうも鉄板のようです。
 でも高い。これがHGSTなら躊躇せず買っていたがいかんせんWestern Digital…。私には苦い思い出のあるメーカーだった。

Western Digital

wdsfNas_Red
 Western Digitalはアメリカの企業でWindows3.1位の頃からHDDの製造を会社の軸にしており、かなりの老舗。
 ストレージとしては高い信頼性もあり、私も会社のファイルサーバーには搭載しているが、家で使うと動作音がうるさい、製造年も異なるのにあまり変わらず、カリカリカリカリという動作音に悩まされる。
 それを加味してWestern Digitalの4シリーズあるHDDを見てみる。

WD Blue


 大容量モデルは5400回転と一般的なHDDで1日ごとにONOFFするデスクトップPC向けのHDD。
 一番バランスが取れているとも言えるモデルです。

WD Green


 低温・静音のHDD。回転数はIntelliPowerにより非公開というか実際の回転数はどれくらいなのかわからない。
 IntelliPowerについてはWD Redで詳しく書きますが、こちらのモデルは外付けHDDに向いている。5400回転以下でアクセス速度が遅い気がするので今回のNASではあまり眼中に無いモデル。

WD Black

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 お待たせしました!プロフェッショナルという言葉が大好きな皆さん!Blackシリーズでは7200回転という高速アクセスに対応している。その分消費電力と発熱は偉いものなので排熱設計の弱いNASには不向き。
 個人でパーツを買って自作PCの筐体をNAS化するならこれもありではないかな。

WD Red


 NAS用として発売されており24時間365日の稼働の1-8ベイのNASを想定している。Redシリーズでは大容量で省電力設計をしており、そいう点で人気のようです。
 回転数はIntelliPowerと書かれており、速いのか遅いのかいまいちわからない商品。この話題になると「可変だ!」「いや、固定だ!」で話が別れますが、多分「可変でもあり固定でもある」。HDDの数が多く排熱が間に合わない環境なら回転数を落として固定させて省電力化し寿命を伸ばしていると個人的な見解。
 その上で頻繁にアイドル状態になる使い方だとヘッドを退避させる回数が増えるので怖い。
 個人NASにわざわざRedを入れる必要があるのか…。

日立グローバルストレージテクノロジーズ


 Western Digitalの傘下となったHGST、近年はサーバー向け7200回転大容量モデルを集中的に発売している。
 Deskstar NASはWD Red Proよりも価格的には高い。回転振動センサーを搭載しており複数のHDDの振動を読み取りヘッドがうまく読書出来るように調整する機能が搭載されている。
 NAS向けなので同一ロットのHDDを2台セットのモデルも販売してる。
 また10TBの大容量ヘリウムガス充填HDDなんていうのもありますがこれは企業向け。

東芝


 2.5インチHDDの販売だけをしていたが、HGSTを買収する際Western DigitalにHDDの独禁法抵触の恐れがあったため3.5インチの製造装置が東芝に移り3.5インチHDDに新規参入した。
 HDDの内部画像を見るとHGSTの低価格シリーズと同じ作りとなっている。ということはWDとは異なり動作音は静かなもののスピンアップがうるさいと予想…。キュイーン・カタンのあの音は好きにはなれない。それ以外は静かなので一番デスクトップ用に使っていたHDDではある。

シーゲート

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 私の鬼門である海門ことシーゲート。4戦4敗という当たり筐体を引けたことのないメーカー。私だけでは無い様で、あまり好まれてはいないものの最近の4TBモデルは安定しているという話もあり低価格大容量が欲しい人にはここ一択だと思います。
 動作音はピンキリ。外れればゴリゴリゴリゴリという音、ファームウェアの更新で突然静かになったり、時期によって本当に当たり外れの多いメーカー。
 共鳴のしやすく、昔4ベイの内2ベイにシーゲートで共鳴していた所にMaxtorを2ベイ突っ込んだら静かになった事もあった。まさかMaxtorと合併がウチのデスクトップで先に行われようとは…。なお、その後データが吹っ飛びましたのでそれ以降は一切使っていない。

Desktop HDD


 HDD界の最安王のシーゲートDesktop HDDはWD Blueの同容量より1割程度安いので当たり筐体を引ける強運な方は是非チャレンジして欲しい所。
 回転数は非公開なのか情報を書いてくれないが5900回転らしいです。

NAS HDD

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 故障が多かった私からしてみればシーゲートのNAS用HDDとは…。と思うがあるのだから仕方ない。
 WDと同じく1-8ベイあるNASの稼働を想定している。回転数はデスクトップモデルと同じ5900回転ではないかとの事。ただ、WD Redに比べると台数があまり出ていないのか高く、わざわざ高い金払ってシーゲート買うならHGSTじゃないかなぁ…。

 もう10年近くシーゲートのHDDは買っていないのであまり私の意見はあてにならないと思います。

結局どれを買えばいい!

 結論だけ見たい人って多いですよね、私もそうです。でもHDDは「好きなメーカーの好きな物を買うべき!」
 人に勧められて買ったら外れ筐体引いてメーカーごと嫌いになるパターンが多いのでHDDは本当に予算と好き好きです。
 デスクトップ用とNAS用の指針としては「私はデスクトップ用でいい!」が結論。だってお金ないもん(´・ω・`)
 

【NAS HDD向き】24時間365日ほぼ毎時複数の人がアクセス

 テレビ録画・エンコード+NASという使い方をしている方や、複数台の機器が高頻度にアクセスしている方はNAS用のWD RedやHGST、シーゲート NASモデルを購入ですね。
 

【普通 HDD向き】低頻度アクセスそして寝るときはOFF

 自宅にいる時と旅行している時だけNASという24時間稼働させない人はデスクトップモデルのHDDで十分です。
 在宅中の平日19-25時休日7-24時、旅行の写真をホテルから転送したりするのに稼働させるという用途の人はわざわざ高いNASモデルを買わなくても。
 NASキットならホットスワップ対応している機種が多いのでHDDが故障した時用にNASのベイ数+予備1台として買う方が安くつくと思います。ホットスワップ対応していなくても故障した時に電源を切り交換すれば勝手にデータを戻してくれるのがRAID対応のNASのいいところ。

【特殊 HDD向き】

 WD Blackを使う方法。高速回転なのでNASキットには使わない方が良いですが自作NASで空冷をしっかりすれば、NASに写真編集する方などでRAWデータを保存しておいて別の端末で編集する際に普通のHDDの感覚で扱えるかも(回線次第)

サーバー会社の統計

 【リンク】Hard Drive Reliability Stats for Q2 2015
 オンライン・バックアップ・サービスのBackBlazeの2015年版を見ると明らかにシーゲートの3TBモデルの故障率が目立つ。3TBと4TBは同シリーズでも2年程発売に差があるので仕方ないとしても他のモデルに較べても故障率が際立っている。
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(画像データ:Backblaze.com)

 そして驚きなのはWD Redシリーズの故障率…。Googleが過去に発表した使用期間と故障の因果関係では1年以内の初期故障と5年以降の経年劣化がHDDの一番故障が多い時のようでなのですが、2012年発売のWD30EFRXの2年目からの故障率が高い。
 安定しているのはやはりHGSTのようです。

 Backblazeのデータは自由に使って良いらしく、統計の生データも600MB近くありますが公開されています。

まとめ

・NAS用HDDは余程のことがない限り個人用には要らない。
・普通のHDDがNASより故障しやすいと思うなら予備1台。
・「おっそーい!」と口に出る島風ユーザーはWD BlackとNICとハブを高速化!
・WD Greenあんなもん買うな。

関連リンク

【NASを真剣に考える2015 】第一回 NASキットか自作NASどっちにするか?
【NASを真剣に考える2015 】第二回 NASキットのメーカーを調べてみる
【NASを真剣に考える2015 】第三回 どれが良い!?低価格NASキットを比べる
【NASを真剣に考える2015 】第四回 自宅に自作NAS構築した場合の価格
第六回 自作パーツでNASを作る事に決定!パーツの選定を始めよう【NASを真剣に考える2016】
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