有機EL 4Kテレビの発表ラッシュ!有機ELの今後の成長は!【CES2017】

 ソニーは2017年発売予定の有機EL 4Kテレビ『A1Eシリーズ』を発表しました、サイズは55/65/77インチの3サイズを予定。
 パナソニックは2017年6月から欧州で発売予定の有機EL 4Kテレビ『EZ1000シリーズ』を発表しました、サイズは65インチの1つに絞っているようです。 
 両社ともに国内販売を検討しているようで早ければ夏には国内2メーカーの有機ELテレビを見ることができそうです。

スペックはまだよくわからない。

 詳しいスペックがまだわからないので2メーカーで1つの記事にまとめてみました。
 まだ展示会での発表程度なのでインターフェイス類などの詳細についてわかる国内発表のときに個々にまとめたいと思います。
 今回はサクッとテレビの見た目だけ褒めて有機ELの今後について『ド素人』が考えていきたいと思います。

SONY BRAVIA A1Eシリーズ

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 デザインしか語ることが出来ないのでデザイン周りだけの話になりますが、ブラビア A1Eシリーズから。
 板!まさに板!ちょっと木枠つけちゃいたいくらいの板。
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 システム関係を背面の足に入れて、立て看板のように自立させるようです。
 正直言うと正面から見た時は「お!いいねぇ」と思ったのですが舞台裏を見ると…ん~。昔のブラビアHX900などのモノリシックデザインコンセプト時代にあった、アルミ製テーブルトップスタンドの方がかっこよかったです。
 スピーカーの代わりにパネル面を振動させ音を鳴らす「アコースティックサーフェス」搭載によってパネルパネルしてるようですけど。HX900のスタンドほどのインパクトが無い…。後ろに分厚いユニットつけちゃったら壁掛けどうやるんでしょうね。

・Youtube

Panasonic VIERA EZ1000シリーズ

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 「パナソニックのスタンドはダサい」というのが自論なのですけど今回は拍車をかけてダサくしてきた。
 スタンドとスピーカー一体型の「Dynamic Blade Speaker」を採用しミッドレンジ4基・ウーファ8基・ツイータ2基と音的には良さそうな構成。
 ただ如何せんテレビ保持部分がか弱い子ヤギのような足で、これ左右に揺れそうな…。
 海外で展開中のCZ950シリーズまで使っていた曲面ディスプレイはやめた模様。
 パナソニックとしてはあまり有機EL4Kテレビを全面に出している感じがなく、Panasonic USAのサイトにあるCESページを見てると存在すら無いかの扱い。欧州向けとは言えここまでか…。

そもそも有機ELとは?

 有機ELは「有機エレクトロルミネッセンス」と呼ばれる発光ダイオードのことをさす。
 LEDのように点光源ではなく平面発光なのでパネル化に有利。
 また熱くならない上に物質自体の発光なのでプラズマテレビのように黒を黒くするのが得意。

両社ともにLG製のパネルを使用か?

 大型有機ELテレビを量販化の先駆けは韓国LGディスプレイです。世界初の有機ELテレビを発売したソニーも大型化に手こずり抜かれてしまった。
 とは言え、LGが採用した方法ととソニー・パナソニックが研究してた方法では、かなり製造に差があり、LGパネルは「技術的に楽な方を選び、とりあえず出せるものをとにかく出す」という韓国メーカー特有の方法になっている。石橋を叩いて非破壊検査して荷重テストまでする日本メーカーよりフットワークが軽いけど、品質が低いのが痛い。(でも最新の技術にすぐ触れられるのわワクワクすんぞ)
 

有機ELパネルのカラー化方式は3つ

カラーフィルタ方式(LGパネルでのパターン)

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 LGパネルでは一番ラクな方法を取っている。というのも有機ELディスプレイだけど、発光層は白色にしてカラーフィルタを通す方法。なぜ楽かと言えば、やっていることは液晶パネルとほぼ変わらないからだ。
 液晶パネルは大まかに言えば3構成「バックライト(LEDや冷陰極管 )+カラーフィルタ+光量調節の偏光板」で出来ている。
 有機ELの場合はバックライトに白色有機ELを使うだけで光量調節の偏光板を配置しない。光量調整は有機EL自体ができるからだ。

 ただ白色の発光効率が悪い。それを補えるほどの開口率があるので単純に高効率の白色材料さえ来れば安価で綺麗な有機ELテレビが出る。

3色塗り分け方式

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 ソニー・パナソニックはこちらの方法を研究し続けて大型製品化に至らず両社ともに開発を凍結した。
 先に説明したとおり有機ELは物体が発光するのでブラインド構造が要らない。光の三原色全てを面発光させるので高演出が出来た。カラーフィルタも使う必要がない。(色純度向上の為使うこともあった)
 このため薄型や機構簡略など優位だが、RGBそれぞれが1粒の発光体なので、発光体をマザーガラスに取り付けるのにインクジェット法や蒸着法など考えられたが、ずれれば発光体の色が変わってしまうので、混ざらない様に作るコストが掛かりすぎた。
 また色によって寿命が違うのも問題だった。

色変換方式

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 色再現の範囲が広いのが特徴。有機ELは青色発光にして色変換層でRGを生み出す方法。
 カラーフィルタ方式と考え方は似ており、これなら色再現も満足行くだろうと思われるが、波長の短い青からの波長の長い赤へ変換効率が悪い。そして青色発光体の長寿命化など、やはり問題が山積みだった。

 ただカラーフィルタ+白色有機ELと同じように問題が解決できるのならば、3つの方法のちょうど中間な上に三色塗分け方式よりは簡単なので将来のハイエンドモデルはこれになるかな?

スマートフォン分野は来年からか?

 5インチクラスの有機ELは昨年あたりにちょぼちょぼと情報が出てきており、有機ELディスプレイを作っているのはJOLED(JDI/SONY/Panasonic統合会社)・シャープ・サムスン・LGの4社。
 次世代iPhoneでは有機ELを搭載何ていう話もありますが日本メーカーは2017年の供給には間に合いそうに無く、小型モデルの準備不足のLGを除くとサムスンのみとなり、2017年需要と供給のバランスが取れない。そもそもサムスンも自社スマートフォンに使いたいだろうし。

 JDIは2016年の中国メーカーのスマートフォンメーカーの好調っぷりで液晶パネルをせっせこと作り、有機ELの投資は最小限でした。
 パネルメーカーもあまり進んで作ろうとしない上に、スマートフォンメーカーの考えになると、バッテリーの消費の第一要因になりつつある液晶パネルですら悩んでいるのに、2倍ほど消費電力の激しい有機ELを積むかどうか考えさせられるのではないか。さらに有機ELの優位だった樹脂を注入して、くねくね曲がるディスプレイも液晶でも可能になっている。

 こうしてみると、プラズマテレビ VS 液晶テレビを彷彿とさせる。

 結論:漆黒のパネルを求めるなら有機EL、艶色のパネルを求めるなら液晶。

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