1インチ CMOSセンサー搭載の4Kハンディカム「FDR-AX100」とフルHDハンディカム「HDR-CX900」発表

ソニーはRX100、RX10に続きハンディカムも1インチセンサーの時代に突入しました。
4Kハンディカム「FDR-AX100」とフルHDハンディカム「HDR-CX900」共に同じ1.0インチ Exmor R CMOSセンサーを搭載。
総画素数は2090万画素で動画撮影時の有効画素数は1,420万画素とのことです。
本体仕様についてはどちらも同じで4K映像が撮影できるかどうか?その違いだけのようです。


4Kハンディカム「FDR-AX100」


AX100はフルHDの4倍の解像度を持つ4K(3840×2160)の映像撮影が出来ます。
民生向けの4Kハンディカムは昨年発売された「FDR-AX1」がありますが、さすがにハンディというには大き過ぎました。
今回のFDR-AX100は体積比1/4のサイズになり、1/3の重さの790gまでスリム化されました。
普通のハンディカムより一回り大きく本体重量が300g程重いですが、4K動画撮影する環境としては軽くなりました。

1インチセンサーのハンディカム

ここからは4Kハンディカム「FDR-AX100」とフルHDハンディカム「HDR-CX900」共に同じ話なので総括。

従来のハンディカムのセンサーが1/2.88インチでしたが4.9倍の受光面を持つ1.0インチ Exmor R CMOSセンサーを搭載。
受光面が大きければより多くの光を取り入れられるので暗所の撮影でもノイズが少なくなる。

ハンディカムとしてはこの2機種のみ機能が「XAVC S」に対応したこと。
従来のAVCHD規格の録画は最大ビットレートが28Mbpsでしたが4K映像を綺麗に録画するには、かなり圧縮した映像にしなければいけない。
そこで搭載されたのがこの「XAVC S」でフルHDの最大ビットレートは50Mbpsにすることで圧縮率を低くできるようになりました。
プロ向けのXAVC規格ではMXFファイルで保存されますが民生向けXAVC Sでは、一般的なPCなどでも馴染みがあるMP4ファイルなので従来のコーデックが使える。
せっかく撮影した動画をPCで見たり編集したり出来なくては使い物になりませんからね。

またこの「XAVC S」を利用したHD動画(1280x720)の120pのハイフレームレート撮影。
転送ビットレートが多いことを利用して1秒間120コマの撮影が可能になりました。
そこで1秒間24コマの24p環境で再生すると120コマを5秒かけてスローモーション動画再生できます。

4Kハンディカム「FDR-AX100」


光学系に関してはカール・ツァイスレンズ バリオゾナーT*レンズを採用。レンズ径が62mmと大きい。
光学12倍ズームで焦点距離は9.3-111.6mm、35mmフィルム画角換算だと29.0-348.0mmでF値は2.8-4.5と他のハンディカムと比べるとやや暗めなのが痛いところ。

動画用の全画素超解像は24倍の29.0-696.0mm(35mmフィルム画角換算)、デジタルズームは160倍だけどこのカメラ買う人は使わないでしょ。

マニュアルダイヤルとレンズリングの2つに分かれたことによってレンズリング側でズーム調整とフォーカス調整、マニュアルダイヤで絞り(アイリス)、ISO感度(ゲイン/ISO)、シャッタースピードの変更などが出来ます。

そして一番うらやましいのがこれ!「内蔵NDフィルター」のマニュアル操作。
ビデオカメラは動画撮影のシャッタースピードはフレームレートと等倍なので明るすぎる場所では適正な露出まで絞られてしまい、被写体深度を浅くしたりするのが民生向けビデオカメラでは限られた機種だけでした。
この二機種もそのビデオカメラ達に仲間入りでマニュアル操作で光量調整が可能、しかも2枚のNDフィルターが入っているのでクリア(ND未使用)、1/4(1枚使用)、1/16(1枚使用)、1/64(2枚使用)の4段階。
もうレンズに自分でNDフィルターつけたりしなくて済むようです。

4Kハンディカム「FDR-AX100」のここが残念

既に発売されているFDR-AX1は4K動画60Pまで対応しているのですがFDR-AX100は4K動画30Pまでとなっている。
4K動画30Pですら、FDR-AX100はXAVC S 4K 約60Mbpsですが、FDR-AX1は約100Mbpsと差がある。
4K動画60Pでは150Mbpsとかなり高いので転送速度の問題かなぁ?と思ったのですけど。
150Mbpsって20MB/s弱なんで普通のSDHCカードでも対応できるスピード・・・じゃぁ何故か・・・排熱のせい?
まぁ事実は聞かなきゃわからないので憶測で話を終えますがあくまでも『フルHD最上位兼4K入門機』というのがFDR-AX100の役割だと思われます。
最高のフルHDが撮りたいんだ!という人はHDR-CX900を買うということでしょうかね。でも4Kで撮影したのをダウンコンバートしたほうが綺麗っぽい気がするのも事実。
悩ましいですねー本当に。

ちなみに従来のハンディカムとどっちがいいかといえば、子供を撮影するなら従来のハンディカム、風景などの作品を残したいなら「FDR-AX100」「HDR-CX900」だと思います。
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Author: paseri

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