一昨年、長年使っていた自作PCを作り直し、Intel Core i5 2600KからAMD Ryzen 2700Xに改造したのですが、グラフィックボードの交換はしていませんでした。
折しもビットコインが流行りマイニング需要なんていう言葉が踊るほどグラフィックボードの価格が高騰し、とても載せ替えるのがバカバカしい金額でした。
しかし2020年にもなるとグラフィックボードの価格もまだ高いものの落ち着いて着たので買い替えを検討していました。しかしやはり微妙に値段に納得行かなかった時、知り合いがNTT-Xで特価販売していた1660Tiを購入したのにも関わらず持て余して居たのを横取りしました。
さて、2万円で購入したGTX1660Tiの性能は如何に。
[pmad]
目次
新品2万円のGTX1660Tiとは
NTT-Xの特価クーポンは皆さんご存知だと思いますが、そのセールクーポン8820円を併用して19,980円という驚きの価格。ただ買った本人は結局Radeon RX 560を突っ込んでモニョモニョPC組み、持て余しているのでそのまま買取。
そして入手したグラフィックボードは『MSI GEFORCE GTX1660Ti AERO ITX 6G』で日本の代理店アユートの保証はあるが、NTT-X以外販売していないモデル。日本ではオーバークロックモデルの 『GEFORCE GTX1660Ti AERO ITX 6G OC』のみで、本商品は台湾など一部地域向けのを輸入したようだ。
AERO ITXモデルではセミファンレス仕様を省き、端子類も必要最低限のHDMI・DisplayPort・DVIの3つ。今までセミファンレスGPUだったので若干セミファンレスではないところに引っかかっていましたが、最終的には値段とCPUファンの騒音考えて変わらないという結果に。
また1枚の大きなヒートシンクというのにも引っかかっていましたが、実際はヒートパイプ一体型のヒートシンクでした。フィン形状ではないもののこれなら冷却に問題もないでしょう。
ITX向けの商品なのでボード長も178mmとコンパクト、ただ高さは126mmとちょっとだけブラケットより上にはみ出る。
今回置き換えとなった『ZOTAC Geforce GTX 960 Single Fan 2GB』と比べると10mm程高さがある。私のPCケースは通常のmicroATXサイズ向けのケースと鳴っており高さは問題ない。
GTX960とGTX1660Tiの比較
比較対象となる『 ZOTAC Geforce GTX 960 Single Fan 2GB 』と『MSI GEFORCE GTX1660Ti AERO ITX 6G』 比べるとメモリ量が3倍。(タイトル回収)
PCパーツサイトの方がモリモリベンチマーク計っているのでウチではあっさりと「Superposition Benchmark」と「3DMARK Time Spy」の2つ。
パーツ構成はRyzen 2700Xを中心に古いSSDが組み込まれている。
CPU | AMD CPU Ryzen 7 2700X with Wraith Prism cooler |
MB | ASUS TUF B450M-PLUS GAMING |
RAM | CORSAIR VENGEANCE LPX 16GB (2 x 8GB) DDR4-2666 C16 |
SSD | M.2- SAMSUNG 970EVO 250GB |
SSD | SATA-Intel 128GB |
SSD | SATA-Crucial 128GB |
Superposition Benchmark
Superposition Benchmarkでは【1080P Medium】と【1080P EXTREME】の2つを回してみました。このベンチマークを使ってるサイト少ないのですが無料の中では一番負荷掛けられるベンチマークとして重宝しています。最大8Kまで出来ますから。
【1080P Medium】GTX1660Tiがスコア11687でGTX960がスコア4659とのことなので2.5倍程度強くなりました。 処理中に目に見えてわかるのはフレームレートの差です。
GTX960はギリギリ60FPSで再生できるシーンもありましたが50FPSまで落ち込むことも多々あり安定した60FPSゲーム環境にはなりませんでした。しかしGTX1660Tiでは100FPS前後を推移してお60FPS 固定にすればかなり余力があると思います。
【1080P EXTREME】GTX1660Tiがスコア3329でGTX960がスコア1124でした。2.97倍なので四捨五入して3倍のスコアがでました。(ちゃんとタイトル回収)
GTX960では30 FPS 出すのもきつく25FPS前後の推移でしたが、GTX1660Tiは60FPSを割り込むことがあるもののまだ安定していました。
3DMARK Time Spy
どこのレビューサイト覗いても必ずある3DMARKもTime Spyで計測しました。GTX1660Tiはなぜかシステム情報の読み込みに失敗しましたがスコアはちゃんと出たので気にしないことにしました。CPUスコア見てもらえればCPU同じだとおわかりいただけると思います。
Time SpyプリセットのままなのでWQHDでの測定のはず。
結果としてはGTX1660Tiがスコア6463、テスト1が40.29FPSでテスト2が36.09FPS。GTX960がスコア2528、テスト1が14.58FPSでテスト2が13.03FPS。
3DMARKの結果を踏まえると2.7倍位が妥当ですかね。3倍はいいすぎました。
消費電力
サンワサプライのワットチェッカーを眺めてた範囲ですと下記の通り
アイドル | ベンチマーク時範囲 | 高負荷最大値 | |
GTX1660Ti | 40w | 177-209w | 221w |
GTX960 | 42w | 153-182w | 197w |
きれいに高負荷掛けられるわけもないのであくまでも参考程度に。
アイドル時は2wほど下がっており、何もしていないときは問題ないもののゲームを動かすとやはり”Ti”が付く分2ランク上の20wの消費電力がかかります。ただしワットパフォーマンスで考えればかなりの省エネになっているのでなかなかいい買い物だったと思います。