VAIOの事業売却の噂に今思うこと

連日ソニーがVAIO事業を売却するという報道がされています。数年に一回位はある話なのですが、今回は複数の社名が出てくるとこを見ると本当に売りそうな気がします。
買い手や提携先を探す時にポロポロ出てくるから「Lenovo」や「日本産業パートナーズ」など名前が出てきたのでしょう、きっともっと多くの会社に言っているはずです。
そんな事業売却、事業提携などの話が見え隠れする今、ソニー好きな私が思うことを書いていきたいと思います。
【追記】売却が決定されました。ソニー VAIO事業売却・・・VAIOの今後を考えつつ振り返ってみよう


今のVAIO現状


今はVAIOに限らず高いものが売れない。高くても売れるのはソニーの「VAIO Z」、東芝の「Dynabook KIRA」、Apple「MacBook Pro」ぐらいでしょうね。
高性能なキワモノが売れてるってことなんでしょうけど、今のVAIOには「VAIO Z」の位置に何も居ない。何も居ないなら買えもしない。ありがとうストリンガー。

携帯電話でメールが送れるようになった2000年前後はまだまだデスクトップパソコンと性能の低いノートパソコンだった。
2005年頃になるとiモードフルブラウザ、2010年にはスマートフォンが多く販売され、スマートフォン対応サイトなどが増え、2014年のタブレット端末ではパソコンと同じサイトが楽々開けるようになりました。
ノートパソコンもその間にネットブック、ウルトラブックなど低価格のWebブラウザとオフィスが動けばいい見たいなものが出てきました。
そういう時代の流れは早く、日本IBM大和事業所がLenovoになりシャープがMebiusを生産終了、ほとんどのメーカーでタワー型のパソコンはなくなりました。
価格.comで見ても売れるのは5万円前後のノートパソコン、で東芝のDynabook KIRAが上位にいる程度。

こうして見るともうノートパソコンはビジネスユースしか残されていない。
ただ法人に卸すとなるとものすごく買い叩かれる、その価格競争についていけないメーカーは売れない。
日本で生産するパソコンなんて採算が取れなくなってしまったのでしょう。

先に走り過ぎたので寝ていたら…


VAIOは小型PCにカメラ付けたり、デスクトップパソコンにMDドライブ付けたり、小型のタッチパソコンを作ったり、ジーパンの(ちょっと大きく作った)ポケットに入る横長パソコン作ったり…。
とにかく進んでいた、今思えば2000年前後にカメラを搭載したバイオGT、今で言うUstreamっぽいもので動画を撮影しつつネットワーク配信が可能だった。
2003年に発売されたバイオノート505エクストリームはこの時代なのに最薄部9.7mm、重量825gと薄型軽量の先駆けだし、2010年発売のVAIO Z11なんて13.3インチのフルHD液晶搭載して薄く、1.3Kgという軽さに収めた上でBDドライブまで搭載できる変態PCだった。
今年は8インチのタブレットPCが人気ですが5インチのタブレットPCといえばVAIO type U、後継のスライドキーボードのVAIO type UXの方が私は好きでしたけど。

ご覧のように先に進みすぎているので販売価格が高くて一般人が買おうと思うものではなかったでしょうし、「パーキャスTV」サービスは今みたいに老若男女問わずSNSで人とつながる事が無い時代に流行ることもせず、いつの間にかサービス名が変わって今あるのかどうかも私は知らない。
バーチャルTV・・・配信はPHS回線ですってよ!ピッチとかポケベルとかもう死語ですよ死語。

ところがここ数年は「うさぎとかめ」のように寝ていたら亀に追いぬかれていた。まぁ寝させられたが正解なんですけどね、ありがとうストリンガー。
どこのメーカーもフルHD液晶も薄型、軽量当たり前、なんなら更に高画質な液晶パネル搭載するか?とMacBook Pro Retina、Dynabook KIRAに追いぬかれた。
ネットブック、Ultrabook、8インチAtomタブレット競争には出遅れたままこの事業売却の話ですよ。ネットブックなんて作った頃にはブーム去りかけで売れねぇと来たもんですよ。
あともう一つの敗因は怖いね、都市伝説のソニータイマー。物が壊れるなんて普通どこのメーカーでもあることですけど、まぁ一時期品質酷かったですからね。ありがとう出井。
私でもそう思うんだから一般の人がクレームつけたがりに目をつけられるのは当たり前ですよ、ゲートキーパー問題が追い打ちかけるし、アレはアホだ。
あとVAIO関係ないけど液晶技術の韓国流出もありがとうな出井、他社からも経産省からもやめろって言われたのに。

個人的に今思うこと


印象としては「やっぱりもう無理か」それだけですね。ここ数年本気で欲しいと思ったVAIOがなく。
VAIO Z11が第一印象で欲しい、調べれば調べるほど欲しいと思った最後の商品でした。逆に今でもVAIO type UXは欲しいですし、タワー型パソコンのVAIO R masterも欲しい。
VAIO DUO 13なんていうのは欲しい反面画面の角度固定がなぁとかいろいろ思うこともありました。
VAIOには映像、音楽に特化しつつキワモノなノートパソコンを出し続けて欲しい。Visual(Video)・Audioを捨てたVAIOに興味はない。
VAのアナログの正弦波、IOのデジタルのロゴをつけている意味が無いVAIOばかりだから事業が売られようが売られまいがもうどうでも良くなってきている。
お願いだー、VAIO Z11がそろそろ更新時期に差し掛かっているので撤退前にVAIO Zの後継を出して下さい。

運命の分かれ目は安曇野テックの閉鎖の有無ですね、あそこがなければ複雑な構造のノートパソコンは市場からなくなるでしょうね。
VAIOしかもう構造を突き詰めた無茶するノートパソコンなんて無いですから。
◇リンク◇
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Author: paseri

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