噂されて早数年、遂にEマウントα機にもシリーズ最強のナンバリング"9"を使ったモデルが登場。Eマウントフルサイズ機「α9」ですが…なんですかコレ…。パット見はα7シリーズとさほど印象が変わらないが中身がすごいことになっていた。
そして日本企業であるソニー!「国内向けプレスリリースは出さぬ!」は健在。Ste○mでもあるまいにおま国やめてください…。
仕方ないので海外ソニーからでたプレスリリースを眺めながらα9を見ていきたいと思います。
目次
フルサイズセンサーでは初の積層型CMOSセンサー
CMOSセンサー自体にメモリを搭載することでデータ処理の速度を速くした。と言われればそれまでなのですが「一体どういうこと?」となりますよね。
通常イメージセンサーで捉えた光をデジタル信号に変換して渡された風景を画像処理エンジンで写真データに変換するのですが、高画素機や高速連写機などではこのデジタル信号が次々やってきて処理しきれないので一旦撮影自体止めて処理する時間を設けるので決定的瞬間を取り逃す。
※画像はスマートフォン用CMOSイメージセンサー発表ページから抜粋
そこでデジタル信号を貯めておくDRAMチップ(パソコンでは一般的にメインメモリと呼ばれてるやつ)をセンサーと映像処理エンジンへの回路の間に挟んだ3層の積層型裏面反射CMOSセンサーを作ったのがα9の最大の特徴だと思います。
1インチではRX100m4で3層を搭載し前モデルのRX100m3より高速連写が6枚分増えた最大16コマ/秒や960fpsのスーパースロー撮影も可能になり、今回のα9ではどこまで進化させたのか!
[pmad]
フルサイズセンサー初の最大20コマ/秒
AE/AF追従で最大20コマ/秒の連写となった。フルサイズセンサーで!?
他社機だとRAW撮影で最大14コマ/秒で170枚(CFastカード)でしたが、α9では最大20コマ/秒で241枚(SDカードUHS-II)となっており、スポーツカメラ業界に殴り込みをかけた感じになった。
ブラックアウトフリー撮影ということで連写した時に発生する写真と黒い画面が交互になる現象が軽減されるそうです。
そういえば同時に100-400mm望遠レンズも発表したようですし、アフターサービス次第では本当に殴り倒せそうなスペックです。(あの会社はアフターサービスがすごいので、ソニーがどこまでサービス提供できるのか)
少なくとも野鳥撮影業界なら…野鳥撮影業界ならばトップになれるかも…。
AマウントレンズもマウントアダプタLA-EA3でAFサポートされていますが10コマ/秒までとのことで、連写を楽しみたい方はEマウントレンズのご用意を!
基本的なスペック
イメージセンサーは有効画素数2420万画素で3:2のフルフレームLで6000x4000ピクセルで14bitRAW記録、動画は最大XAVC S 4K30p。ISO感度はISO100-51200(拡張ISO50-204800相当)α7RIIとα7SIIのちょうど中間の最大ISO感度になっている。α7系統とは異なりα7II系統と同じくセンサー5軸手振れ補正も搭載。
AFに関してはフレーム内93%をカバーする693点像面位相差AF、25点コントラストAFのファストハイブリッドAF。α7RIIで世界最多の399点像面位相差・25点コントラストAFのファストハイブリッドAFだったのでいよいよ訳がわからない。
改良されたバッテリー
α9と共に新しく登場するNP-FZ100バッテリー。今までのEマウントで使われていたWバッテリーのNP-FW50が7.2V 1020mAhでしたが、このZバッテリーは7.2V 2280mAhとなり2倍以上の容量になりました!
あの…Aマウント機のMバッテリーNP-FM500Hって7.2V 1600mAhなんですけど…。バッテリーまで追い抜かれるの…Eマウントに。ただWバッテリーより大きくなっているようで従来のEマウント機に搭載はできないようです。
ソニー機としては初の有線LAN搭載
USB?遅い遅い!!そのままPC/サーバーに転送すればいいじゃない!出したばかりのAマウント機を毎回すぐに古い物にしていくEマウント機…。もう何なんですかね。
FTPSがサポートされてるのでイメージファイルは暗号化通信で守られるようですよ。
Eマウント機初のデュアルメディアスロット
Aマウントに頑なにこだわっていた私の一つの理由がこのデュアルメディアスロットが無い事だった。
…ついちゃったよ!!Eマウントにもついちゃったよデュアルメディアスロット!
Aマウント機と同じくSD専用とSD/MS共用の2つのスロットとなっている。SDカードUHS-II対応なので高速転送を実現。XQDは今回も見送られた。しかしフルサイズ機の高速連写はメディアの転送速度の限界で増えないのかなぁとも思っていたのですが全くそんなことはなくXQDじゃなくても20コマ/秒ですからね…。α9にはいろいろ常識を覆される。
ただ動画はXAVC S 4Kが30pなので60pへの壁はやはりメディアなのかな?
アメリカ市場でフルサイズ機シェア2位
α9が発表される数日前にカメラ業界でちょっとした話題になったのは「金額ベースでフルサイズ機で米国シェア2位に」という話。昔のソニー機に比べたら値段がモリモリ上がって居たので金額ベースで2位になったというのは分かる話ですが。
いくら金額ベースとは言え3位のN社も中々お高い機種があるわけで…。純粋にソニーのEマウントフルサイズ機が認められてきていると思っていいのでしょうね。
…Aマウント機ユーザーとしては今回のα9も含め複雑な心です…。
1 thought on “家電屋カメラの逆襲!?史上最強のフルサイズ ミラーレス『α9』誕生”