ソニーモバイル頑張りました。事前リークせずにXperia Zシリーズの後継となるXperia XシリーズをMWC2016で発表。Xperia Xシリーズは「Xperia X Performance」,「Xperia X」,「Xperia XA」の3機種の同時発表で日本国内には「Xperia X Performance」だけが投入される予定との事です。ただ発売は2016年夏モデルと思われ、すぐの販売ではない模様。こういう最新物は発表から発売までの期間が開けば開くほど物欲指数が下がるのでAppleみたいな「発表・即発売」方法をとって欲しいところです。
[pmad]
目次
さらばZシリーズ!ようこそXシリーズ
Xperiaの最上位機種につけられていたZシリーズですが、Xperia Z5で終了となり、今後はXシリーズがXperiaスマートフォンブランドの最上位モデルとなる。Xperiaブランドは様々な製品に発展する事となり、今後の製品名の付け方が大変そうだとは思うのですが、そこはソニーモバイル「とりあえずつけてみた!」感が満載ですよね、Xperia Xシリーズ…。Zシリーズみたいなナンバリングをしていくと次の製品の時点でキツイ。
というのもXperia X1が国内では発売しませんでしたが、2008年にWindows mobile OS搭載したスマートフォン『Xperia X1』が発売され、翌年には国内でも見ることとなったAndroid 1.6搭載の『Xperia X10』が発売になりました。名前が原点復帰してしまいそうで、次のモデルに興味津々になってしまいました。
さて、前置きはこのくらいにして3機種のそれぞれのスペック表を作ってみました。
XシリーズとZシリーズ比較
Xperia X Performance |
Xperia X | Xperia XA | Xperia Z5 Premium |
|
---|---|---|---|---|
CPU | Snapdragon 820 Kryo 4コア |
Snapdragon 650 Cortex-A72 2コア +Cortex-A53 4コア |
Mediatek Helio P10 MT6755 Cortex-A53 8コア |
Snapdragon 810 Cortex-A57 4コア +Cortex-A53 4コア |
メモリ | 3GB | 3GB | 2GB | 3GB |
ストレージ | 32GB | 32GB | 16GB | 32GB |
LTE | Cat9 | Cat6 | Cat3 | Cat6 |
リアカメラ | 2300万画素 | 2300万画素 | 1300万画素 | 2300万画素 |
インカメラ | 1300万画素 | 1300万画素 | 800万画素 | 510万画素 |
OS | Android 6.0 | Android 6.0 | Android 6.0 | Android 5.1 |
バッテリー | 2.7Ah | 2.62Ah | 2.3Ah | 3.43Ah |
指紋認証 | ○ | ○ | - | ○ |
画面サイズ | 5.0インチ液晶 | 5.0インチ液晶 | 5.0インチ液晶 | 5.5インチ液晶 |
画面解像度 | フルHD | フルHD | HD | 4K |
サイズ | 144.8 x71.1 x 7.62mm | 142.7 x 69.4 x 7.9mm | 143.6 x 66.8 x 7.9mm | 154.4 x 76.0 x 7.8 mm |
重量 | 164.4 | 153g | 137.4g | 181g |
防水/防塵 | ○ | - | - | ○ |
スペック表にして思うのはXシリーズはすべて5インチとなりZシリーズの5.5インチより一回りひと回り小さく、高さは1cm減・幅は0.5~0.7mm減、重量は15g以上減った。以外にもすべてのモデルで筐体の使い回しをせずそれぞれ特徴があるようです。
最上位のXperia X Performanceは「パフォーマンスと言ってるのに4コアかよ!」という声も聞こえてきそうですが、元々Xperia Z5に搭載されているSnapdragon 810は高負荷時に「Cortex-A57 4コア」低負荷時には「Cortex-A53 4コア」を動かしており事実上4コアのCPUなので、ベース設計が変わったSnapdragon 820の「Kryo 4コア」ではSnapdragon810の2倍のパフォーマンスで2倍の電気効率との事で省エネ用CPUを搭載する必要がなくなり4コアに戻りました。純粋な8コアはXperia XAの「Mediatek Helio P10 MT6755 Cortex-A53 8コア」です。
Xperia X PerformanceとXperia Xでは搭載されているカメラがソニーのデジタル一眼カメラαのエンジニアとの共同開発の『Predictive Hybrid Autofocus』機能を搭載しました。先読みオートフォーカスと言うもので被写体の動きを予測しぶれない映像撮影が可能なようです。
Official Xperia X Performance video at MWC 2016
Xperia X Performance
最上位機種でARM設計ではなくクアルコムのカスタム設計CPUが搭載。背面は今までのガラスからメタルに変更となり久しぶりの違う質感を楽しめる。グラファイトブラックとホワイトのみヘアライン加工を施している。
LTEネットワークはCat9なので20MHz幅を3波合わせた下り速度450Mbpsの高速通信を実現、今までのCat6の1.5倍となる。
ちなみにLTEの対応バンドはBands 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8,12,13,17,19, 20, 26, 28, 29, 38,39, 40, 41とかなり豊富。グローバル端末を輸入して国内で使うとなると1.5GHz帯のドコモ用21、au用11が無い。
Xperia X
ベースモデルとはなっているがCPUが異なり、ARM設計のCortex-A72+A53を搭載、Z5と比べると高負荷時のCPU側がちょっと良くなった模様。果たして爆熱!と言われない様になるのか…。国内では販売予定は無いとのことですが技適マークは入っているようです。
背面のメタル素材は同じだがどのカラーでもヘアライン加工は行われていない。
Xperia XA
Xperia M4の後継機扱いとなり低価格路線の端末ですがデザインはXperia C5 Ultraのように凝っている。ネイティブ8コアCPUですが、Snapdragonを製造しているQualcomm社ではなくMediatek社製のHelio P10になる。
Cortex-A53みたいな非力なCPUが8コアもあってどうすると思ったものの、私が所有しているXperia ZはSnapdragon S4Proですからこれより非力なんだよなぁ…。価格次第では面白そうな端末です。
まとめ
今回はソニーモバイルがよく漏れずに発表にこぎつけたと思います。相当デマを流したのかわかりませんが、12月の段階ではZ6が4インチ~6.4インチの展開で発表だの。画像自体は出ちゃいましたが名称がXperia PP10だの。
正しいリーク情報もありましたが、今回発表はかなり面白かったですね。やはり正式発表前にバレるというのはつまらないですからね。
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