
インテルがCES2017を前に開発ネーム『Kaby Lake』世代のデスクトップパソコン向けのCPUの新しいモデルとして、第7世代Core iシリーズを発表しました。
今回も名称・型番に変更はなく7000シリーズとなるようです。Intelにしては珍しく長い型番法則です。
目次
アーキテクチャはいつもどおり変更点がない
最近のIntel CPUの一覧記事を書く時にほぼ常套句になってる「アーキテクチャの変更や改善は特にない」。
第6世代Skylakeとくらべても14nmと同じで製造上のプロセスの改善で性能や消費電力の向上を少し行っている程度となる。
14nmといえば第5世代のBroadwellもありました。CPUコアのLLキャッシュが2列になっただけでSkylakeとして出たので第4世代HasWell以前のCPUを使っている方が買い替えの対象だと思う。
既存のLGA1151と互換性がありIntel 100シリーズのチップセットでもBIOSをアップデートすれば載せ替えられるとのこと。載せ替える人は少ないと思いますが。
私はまだ第2世代SandyBridgeが現役なのですが、この頃から進化してるのが内蔵GPU部分で、CPUなんて毎回誤差程度の進化でした…。ただ誤差も5世代重ねれば1.5倍位開きがあるので今年は買い替えを考えてみますかね。(メモリの価格に右往左往される人種です)
Intel Graphics 630
Skylake世代のIntel Graphics 530とほぼ同じのようで改番程度と思っていいスコアであり、どちらも動作周波数は1.15GHzのままなので劇的な変化は望めなさそうである。そもそもデスクトップPC組む人には内蔵GPUはいらないでしょ…。
メモリがDDR4-2400に対応
今まではデュアルチャネルDDR4-2133対応でしたが、メモリコントローラーがデュアルチャネルDDR4-2400に対応したのでより高速なメモリが使えるようになった。
LGA1151との互換性があるので引き続きDDR3-1600も使える。
[pmad]
オーバークロックモデル
KabyLake世代の最大の注目ポイントはCore i3シリーズのオーバークロックモデルが登場。今まで無理やりOCしている方も居ましたが、結構許容範囲が広くSkylake世代では液体窒素で5GHzを突破した方もいるとか。空冷で5GHz行けるかな?価格も168ドルと遊ぶには惜しくない値段です。Pentium G3258で遊んでいた人たちのおもちゃになるCPUの予感。
シリーズ 型番 | コア数 | 動作周波数 | キャッシュ | グラフィック | TDP |
---|---|---|---|---|---|
Core i7-7700K | 4/8 | 標準 4.20GHzTB時 4.50GHz | 8MB | IntelHD Graphics630 | 91w |
Core i5-7600K | 4/4 | 標準 3.80GHzTB時 4.20GHz | 6MB | IntelHD Graphics630 | 91w |
Core i3-7350K | 2/4 | 標準 4.20GHzTB時 -GHz | 4MB | IntelHD Graphics630 | 60w |
通常モデル
Skylakeより0.20~0.30GHzアップした通常電圧CPU群。特に面白みがあるわけでも無い。
シリーズ 型番 | コア数 | 動作周波数 | キャッシュ | グラフィック | TDP |
---|---|---|---|---|---|
Core i7-7700 | 4/8 | 標準 3.60GHzTB時 4.20GHz | 8MB | IntelHD Graphics630 | 65w |
Core i5-7600 | 4/4 | 標準 3.50GHzTB時 4.10GHz | 6MB | IntelHD Graphics630 | 65w |
Core i5-7500 | 4/4 | 標準 3.40GHzTB時 3.80GHz | 6MB | IntelHD Graphics630 | 65w |
Core i5-7400 | 4/4 | 標準 3.00GHzTB時 2.90GHz | 6MB | IntelHD Graphics630 | 65w |
Core i3-7320 | 2/4 | 標準 4.10GHzTB時 N/A | 4MB | IntelHD Graphics630 | 51w |
Core i3-7300 | 2/4 | 標準 4.0GHzTB時 N/A | 4MB | IntelHD Graphics630 | 51w |
Core i3-7100 | 2/4 | 標準 4.00GHzTB時 N/A | 3MB | IntelHD Graphics630 | 51w |
低電圧モデル
低電圧版CPU群は通常の65wより低い35wとなっている。
シリーズ 型番 | コア数 | 動作周波数 | キャッシュ | グラフィック | TDP |
---|---|---|---|---|---|
Core i7-7700T | 4/8 | 標準 2.90GHzTB時 3.80GHz | 8MB | IntelHD Graphics630 | 35w |
Core i5-7600T | 4/4 | 標準 2.80GHzTB時 3.70GHz | 6MB | IntelHD Graphics630 | 35w |
Core i5-7500T | 4/4 | 標準 2.70GHzTB時 3.30GHz | 6MB | IntelHD Graphics630 | 35w |
Core i5-7400T | 4/4 | 標準 2.40GHzTB時 3.00GHz | 6MB | IntelHD Graphics630 | 35w |
Core i3-7300T | 2/4 | 標準 3.50GHzTB時 -GHz | 4MB | IntelHD Graphics630 | 35w |
Core i3-7100T | 2/4 | 標準 3.40GHzTB時 -GHz | 3MB | IntelHD Graphics630 | 35w |
しめくくり
本当に今回のCPUはこれでもか!って言うくらい進化がない。Intel Tick-Tockを辞めると去年宣言しているのでBroadwellから見て進化無いのも頷ける出来でしたね。
チップセットであるIntel 200側がもう少し進化していればCPUの進化していない部分を補えたと思うのですが、USB3.1ネイティブ対応も無く、PCI Express 3.0のレーン数が増えたのみ。こぞって「買い換えるぞ!!」とは行かないので価格次第な部分が大きいように思える。