11月30日にBay Trail-TのIntel Atomを搭載したWindows8.1タブレットPCが発売される。
今回はそのキーワードになるCPUのお話、「Atom CPU?非力でしょ?だってYoutubeでカクカクだったもん」って思っている方にぜひ見ていただきたい。
あの頃のAtomとは違うのだよ!とにかくすごくなって帰ってきた。
目次
Intel Atom Z3000 CPUの概要
Intel Atom Z3000シリーズでは初のWindows OSとAndroid OSの両方で使えるCPU。
Atom CPUは普通のCore iシリーズより大幅に消費電力が少ないCPUでマシンパワーを必要としないネットやOffice作業だけを目的とした物。
通常のCore iシリーズがノートパソコン向けの通常電圧版で47W、ウルトラブック向けでも15w程度ですが、Atomシリーズでは約2wと大幅に低い。
なので少しのバッテリーでも10時間近くの駆動時間を確保している、スマートフォンなどで主流のQualcomm社Snapdragon 800が2.3GHzで3W程度(コアあたり0.75W程度らしい)なのでそれよりも消費電力が少ない。
グラフィック自体は最新のCore iシリーズと同じIntel HD Graphics Gen7を使うものの実行ユニットが2500の6EUの3分の2の4EUしかない。
それでもH.264のフルエンコード/デコードが可能なので従来のAndroidやiPadなどを投げ捨てても良いレベル。
今までの外でちょっと使いたい時にというタブレットのお株を奪うCPUである。Windows8.1も復帰の早さが売りなのでWindows,Android,iosのにらみ合いが始まるのでしょうか?
Intel Atom Z3000 CPU種類
プロセッサ | Atom Z3770 | Atom Z3740 | Atom Z3770D | Atom Z3740D |
---|---|---|---|---|
コア/スレッド | 4Core/4Thread | |||
CPUクロック | 1.46GHz/2.39GHz | 1.33GHz/1.86GHz | 1.50GHz/2.41GHz | 1.33GHz/1.86GHz |
LLC | 512KBx4 | |||
メモリ | LPDDR3-1066 x2 | DDR3L-RS 1333 x1 | ||
メモリ帯域 | 17.1GB/s | 10.6GB/s | ||
GPU | HD Graphics (4EU) | |||
GPUクロック/turbo | 311MHz/667MHz | 311MHz/688MHz | ||
SDP | 2.0W | 2.2W |
プロセッサ | Atom Z3680 | Atom Z3680D |
---|---|---|
コア/スレッド | 2Core/2Thread | |
CPUクロック | 1.33GHz/2.00GHz | 1.33GHz/2.00GHz |
LLC | 512KBx2 | |
メモリ | LPDDR3-1066 x1 | DDR3L-RS 1333 x1 |
メモリ帯域 | 8.5GB/s | 10.6 GB/s |
GPU | HD Graphics (4EU) | |
GPUクロック/turbo | 311MHz/667MHz | 311MHz/667MHz |
SDP | 2.0W | 2.4W |
Intel Atom Z3000 CPUの微妙な違いは?
まず見ると型番の後ろに無印とDがあり、メモリの種類が違う。
これは「LPDDR3-1066」がスマートフォン向けのメモリで、D付きに使われている「DDR3L-RS 1333」が低電圧パソコン向けのメモリになる。
LPDDR3の方が消費電力が少ないのでメモリを2枚搭載が可能、D付きCPUのDDR3Lは消費電力の点から1枚にしてバッテリー駆動時間にさほど差を出さないようにしたようだ。
LPDDR3の方が高いのでPCメーカーとしてはDDR3L使うところが多いと思ったらLPDDR3搭載モデルが多かったですね。
メモリの最大量も異なり無印はメモリ最大4GB(2GB 2枚)まで搭載できるがD付きは2GBの1枚までとなる。
モニタの最大解像度も無印で2560x1600 D付きは1920x1200までとなっている。
【コイツに気をつけろ!】Z3680は2コア2スレッドの無印なのだがD付きより性能が劣っている。
最大解像度もシリーズ最下位1280x800までメモリも1GB 1枚のみとなる。
今後どうなるのタブレット市場?
こうIntelまでスマートフォン・タブレット市場を見据えているとどうなるのか。
Bay Trailシリーズは今回紹介したTシリーズのタブレット向けをはじめとしてDシリーズにデスクトップ向けが来る。
さらにMシリーズでモバイル向け、Iシリーズが組み込み向けにやってくる。
そうなるとWindows RTを廃止してWindows 8.1に統合された今何が起きるか。
まず、スマートフォンは今までどおりのAndroid OS、iOSになると思いますが、タブレット市場に関してはフルOSであるWindows OSやOS X搭載の超低スペックPCが占めてくるのではないでしょうか?
私の好きなソニーはまたAtom CPU搭載に出遅れたのでそのまま出さずにソニーモバイルがXperia TabletとしてWindows8.1のタブレット出してくれないかなぁって淡い期待をしています。
またアップルのiPadもOSXを積んだりするかもしれません、CPUはWindowsが動くIntelの使っているのでWindowsが積めるということはOS Xも動かせるかも!と期待をしてしまいます。
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