
業績改善の兆しが見えているソニーグループの中で唯一テコ入れ必要と言われ続けているソニーモバイルコミュニケーションズが今年はちょっと改善策を講じてきた。
その片鱗が見えた2019年MWC、アジア系の他社は折りたたみスマホという超高価だけど実用性はまだまだ先の未来、いま足元を固めなければ明日はないとまで個人的には思っているソニーモバイルコミュニケーションズからついにハイスペックからエントリーモデルまで綺麗に合格点で決まった久しぶりの年です。
[pmad]
目次
ハイスペックモデルXperia 1

日本国内で言えばXperia X10から始まったAndroidスマートフォンのXperia、Xperia Zと名乗ったかと思えばXperia Xと名乗り直して、今度は欲張ってXperia XZとどれがどの順番なのかも分からない状態だったXperiaシリーズですが、今回は建て直しの意味が含まれてるのか、ただ単にめんどくさくなったのかわかりませんがシンプルに『Xperia 1』
次のモデルから名前どうするんだ?なんて無粋な意見もございますが、全く同意見なので語りますけど、このあと「Xperia 1s」?、それとも「Xperia 2」?。最近は他社も命名法がぐちゃぐちゃなので、仕方ないのですけどね。
セールスポイントは世界初の21:9の4K有機ELスマートフォン
もちろん、ケチをつけようとするとなんでもケチつけられますので先に書いておくと縦持ちした際の縦が3840なので4Kと名乗っています。テレビでよく聞く4Kは4K2Kパネルと言われ3840x2160ドット、Xperia 1はテレビのように横長の持ち方でいうと3840x1644ドットと4K1.5K程度と若干細身になっています。
メディアはこういうところで揚げ足を取りますが、実のところPCモニタでも21:9のウルトラワイドモニターなどがちょくちょく売れ始めて来ており、わざわざ16:9にするよりも多くの情報量を得ることが出来るアスペクト比。ココ最近のスマートフォンのトレンドとしては脱16:9なので別に問題は無いと思うんですけどね。
それに映画の劇場スクリーンは21:9に近いので、上下に黒い帯が入らない!ということは映画コンテンツを見るのならば4Kと言って過言ではない!と擁護しておこう。
更にトリプルカメラ搭載

リアカメラは3つの異なるカメラを搭載。風景を広く撮影する1200万画素イメージセンサーと換算16mmのF1.6レンズ。同じく1200万画素換算26mmのF2.4レンズ、あまつさえ1200万画素換算52mmのF2.4レンズとドンドンドンと豪華に3つ搭載しちゃった。頑張っちゃった。ソニー本体が更に喜んじゃう(他社の有名スマートフォンもソニーのイメージセンサー使ってるので複眼は喜ぶ)
スペックを少しだけダウンしたXperia 10/10Plus

どこかの齧りかけの林檎のスマートフォンはXと書いてテンと読ませていたので…そういう事?MAXだのなんだのいろいろありますが、こちらはミドルクラスのテン。
今までのソニーのスマートフォン、ハイスペックモデルとミドルクラスではデザインが共通になることはあまりなく、日本では発売しないので目立たない微妙なラインでいましたが、今回はなんと21:9というアスペクト比やデザインコンセプトはそのままにミドルクラスのCPUと液晶パネルメモリをちょっと減らしたりして登場。こちらは3月中旬には海外発売予定で6インチのXperia 10が349ドル、6.5インチのXperia 10Plusが429ドルで発売予定で、いつものミドルクラスより50ドル程度低い(同じモデルでも型番で微妙に価格が変化する)。
これ、 1ドル=100円の値段で 国内でSIMフリーとして発売したり、格安SIMのMVNOから出したら売れるのでは?なんて思っています。いや割と本気で。
Xperia 1・Xperia 10/10Plus比較表
それぞれ個々の特徴はまた別記事で紹介したいと思っているので、ここでは出たら良いな!Xperia 10という願望を込めて比較表にしてみました。
Xperia 1 | Xperia 10 Plus | Xperia 10 | |
ディスプレイ | アスペクト比 21:9 6.5インチ 4K HDR 有機EL 1644x3840 | アスペクト比 21:9 6.5インチ FHD+ 液晶パネル 1080 x 2560 | アスペクト比 21:9 6インチ FHD+ 液晶パネル 1080 x 2560 |
プロセッサー | Snapdragon 855 | Snapdragon 636 | Snapdragon 630 |
メモリ | 6GB | 4GB | 3GB |
ストレージ | n/a(噂:128GB) microSDXC 512GB | eMMC 64GB microSDXC 512GB | eMMC 64GB microSDXC 512GB |
SIM | NanoSIM Single/Dual | NanoSIM Single/Dual | NanoSIM Single/Dual |
カメラ | ・フロントカメラ 1/4インチ 800万画素 ・リアトリプルカメラ すべて1200万画素 >16mm F1.6 1/3.4 インチセンサ >26mm F2.4 1/2.6 インチセンサ >52mm F2.4 1/3.4インチセンサ | ・フロントカメラ 1/4インチ 800万画素 ・リアダブルカメラ >1200万画素 F1.75 1/2.8インチセンサ >800万画素 F2.4 1/4インチセンサ | ・フロントカメラ 1/4インチ 800万画素 ・リアダブルカメラ >1200万画素 F2.0 1/3インチセンサ >800万画素 F2.4 1/4インチセンサ |
サウンド | Dolby Atomos DSEE HX Qualcomm aptX | DSEE HX Qualcomm aptX | DSEE HX Qualcomm aptX |
剛性 | Gorilla Glass 6 IP68 | Gorilla Glass 5 | Gorilla Glass5 |
接続関連 | Bluetooth 5.0 NFC USB 3.1(Type-C) WiFi Miracast | Bluetooth 5.0 NFC USB 2.0(Type-C) | Bluetooth 5.0 NFC USB 2.0(Type-C) |
バッテリー | 3,330mAh | 3,000mAh | 2,870mAh |
サイズ | 167x72x8.2mm | 167x73x8.3mm | 156x68x8.4mm |
重量 | n/a(噂:180g) | 180g | 162g |
カラー | ブラック・ホワイト グレー・パープル | ブラック・シルバー ネイビー・ピンク | ブラック・シルバー ネイビー・ゴールド |
まとめ -とにかく言いたい-
おかえり、ソニー。
こんな零細ブログまで来て頂いている皆様なら他のXperia 1や10/10Plusの記事を探す放浪者だと思います。なので「4Kと言いながら実際は幅が500ピクセルくらい少ないじゃん」という記事をブログだけではなくニュースサイトでも見ると思いますが
そんな記事は見る価値もねぇ!
今回のソニーモバイルコミュニケーションズの21:9にはちゃんとコンセプトがあり、海外公式サイトでは「21:9 Cinema Wide 4K HDR OLED display」と記載。
ソニー テレビBRAVIAとも協力関係で21:9サイズの動画配信もしている映像配信サービス『Netflix』ならアプリで視聴すれば何もせずとも 、映画監督やクリエイターの意図した映像を再現するクリエイターモードで再生してくれる。

また動画撮影にはソニーの映画撮影向けデジタルビデオカメラのブランド名『CineAlta』をスマートフォン向けに搭載、21:9ムービーレコーディングも可能にしているので、そんな「ブラウン管テレビと映画スクリーンのちょうど中間の16:9でいいよね?」とか言うのをスマートフォンで守る必要もないので、アホなこと言ってる記事はぽぽいのぽいです!
ここまで熱弁しましたが、あとは値段ですよね...10万円超えちゃったら…。そりゃあれよ…。
個々の端末記事に関しては時間があれば書いていきたいと思います。